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運送業許可「法令試験」合格への道:最新の出題傾向と対策

 

「一般貨物自動車運送事業の許可を取りたいけど、法令試験の対策は何から始めればいいんだろう?」 「過去問は見たけど、結局どの法令が重要なのか分からない…」

このようなお悩みをお持ちの事業者様は少なくないでしょう。法令試験は、運送事業許可取得の重要なステップであり、その対策は不可欠です。

今回は、直近の法令試験問題(令和5年11月〜令和7年5月実施分)と最新の条文集を徹底的に分析し、**「どのような法令から、どのような傾向で問題が出されているのか」**を分かりやすく解説します。この分析を参考に、効率的な学習を進め、合格を掴み取りましょう!


1. 法令試験の基本をおさらい

まず、法令試験の基本的な情報を再確認しましょう。

  • 受験者: 個人事業主は申請者本人、法人の場合は許可後、運送事業に専従する常勤役員のうち1名
  • 出題形式: 主に○×方式と語群選択方式。
  • 出題数: 30問
  • 合格基準: 24問以上(8割以上)の正解が必要です。
  • 試験中の資料: 関係法令の条文集が配布され、参照しながら解答可能です。

この試験は、運送事業を適正かつ安全に運営するための基本的な知識と法令遵守意識が問われるものです。

2. 最新の出題傾向を徹底分析!特に重要な法令はこれだ!

過去問の分析から、以下の法令が特に頻繁に出題され、合否に直結する重要分野であることが明らかになりました。

2-1. 【最重要!】貨物自動車運送事業法(および関連規則)

この法令群は、運送事業の根幹を定めるもので、最も多くの問題が出題される核となる分野です。

  • 頻出テーマ例:
    • 許可・認可・届出: 事業計画の変更、運賃・料金、運送約款など、事業の始め方から運営に関わる行政手続き。
    • 運行管理: 運行管理者の選任、職務、点呼の実施方法(対面、IT機器)、乗務記録の記載事項と保存期間(例:1年間保存)など、安全管理の要。
    • 輸送の安全: 輸送安全規則に基づく事業者の義務、安全管理規程の作成・届出、事故防止対策。
    • 報告義務: 事業報告書や事業実績報告書の提出時期(例:事業実績報告書は毎年7月10日まで)と内容。
    • 行政処分: 事業改善命令、車両使用停止、許可取消しなど、違反行為に対する処分内容。

2-2. 【合否を分ける!】自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(改善基準告示)

通称「改善基準告示」と呼ばれるこの法令は、ドライバーの労働条件を直接規定するため、実務に直結し、非常に多くの問題が出されます。

  • 頻出テーマ例:
    • 拘束時間・休息期間: 1日(13時間以内、最大16時間)、1週間(7日)あたりの拘束時間、継続11時間以上の休息期間(例外規定含む)。
    • 運転時間: 1日、2日平均、1週間あたりの最大運転時間。
    • 休憩時間: 連続運転4時間に対し30分以上の休憩など、休憩の与え方。
    • 特殊な運行形態: フェリー乗船時や2人乗務時における拘束時間・休息期間の計算特例。

2-3. 【確実に出る!】道路交通法、労働基準法、労働安全衛生法、自動車事故報告規則

これらは、運送事業者が遵守すべき基本的な法律であり、毎回複数問出題されます。

  • 道路交通法: 運転者の基本的な交通ルール、速度、積載制限、飲酒運転、過労運転の禁止など。
  • 労働基準法・労働安全衛生法: 労働時間、休憩、休日、賃金、健康診断、就業規則、安全衛生管理体制など、労働者の権利と安全に関する基礎知識。
  • 自動車事故報告規則: 国土交通大臣への報告義務がある「重大事故」の具体的な定義(例:転覆、火災、死亡事故、重傷者発生事故、コンテナ落下、飲酒・無免許運転など)。この「重大事故」の具体的な事象は頻出です。

2-4. 【油断禁物!】独占禁止法・下請代金支払遅延等防止法(下請法)

出題数は少ないですが、事業者としての公正な取引意識が問われます。

  • 頻出テーマ例: 不公正な取引方法の禁止、優越的地位の濫用、下請代金の支払期日など、基本的な概念を理解しておきましょう。

3. 合格のための学習戦略!

出題傾向を踏まえた上で、以下の学習戦略を参考にしてみてください。

  1. 「貨物自動車運送事業法」と「改善基準告示」を最優先に!
    • この2つで合否が大きく左右されます。条文の細部まで確認し、具体的な事例でどう適用されるかをイメージしながら学習しましょう。
  2. 過去問を徹底的に活用!
    • 繰り返し過去問を解き、出題形式と時間配分に慣れることが重要です。○×問題では、なぜその選択肢が間違いなのかを説明できるレベルまで理解を深めましょう。
  3. 配布される条文集を使いこなす!
    • 試験中に参照できる条文集を、本番で素早く必要な情報を探し出せるように、事前に読み込み、目次やキーワードでどこに何が書かれているかを把握しておきましょう。
  4. 「重大事故」の定義は完璧に!
    • 自動車事故報告規則で定められる重大事故の具体的な内容は、ほぼ毎回出題されますので、確実に得点してください。

最後に

当事務所では独自に法令試験の出題傾向を分析し、最小限の労力で合格に導きます。

法令試験は、運送事業を始めるための大切なステップです。適切な準備と戦略で臨めば、決して恐れることはありません。

もし「試験勉強の進め方が分からない」「複雑な法令の解釈に不安がある」といったお悩みがありましたら、どうぞお気軽に当行政書士事務所までご相談ください。貴社の運送事業開始を全力でサポートさせていただきます。

 

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